2023年2月2日
整骨院でターゲットを決めるって、どういうこと?
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開業を控えている先生から、よくこんな相談を受けます。
「誰に来てほしいか、なんとなくはあるけど、ターゲットってどう決めたらいいのか分からない」と。
開業当初は不安もあり、「とにかく誰でもいいから来てください!」という気持ちになりがちです。
しかし、それではあなたの整骨院でなくても良いという状態になってしまいます。
整骨院が全国に増え続けている今、患者さんに
「ここは私のための整骨院だ」と思ってもらえることが何より大切です。
特にこれから開業される先生方は、治療技術だけでベテランの先生に勝つのは難しいもの。
だからこそ、ターゲットを明確にしてPRすることで、しっかり差別化ができます。
ここでは、あなたの技術や強みを活かせるターゲットを見つける方法をお伝えします。
1. ターゲットとは?
ターゲットとは、あなたの整骨院の施術を「誰に受けてもらいたいか」を明確にした想定する患者層のことです。
たとえば、
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年齢層(20代・40代・高齢者など)
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性別(男性・女性)
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症状や疾患(腰痛・スポーツ外傷・産後骨盤矯正など)
こうした要素をもとに、「どんな患者さんに向けて伝えるのか」を決めていきます。
ターゲットを決めずに広告を打っても、反応は鈍くなります。
いくらチラシやホームページで宣伝しても「誰のための整骨院か」が伝わらなければ、効果は出にくいのです。
2. ターゲットを絞ると他の患者さんが来なくなる?
「ターゲットを決めたら、他の患者さんが来なくなるのでは?」と心配される先生もいます。
しかし、それは誤解です。
「高齢者も子どもも来てほしい」と考えて、全ての層に向けて発信すると、結果的に誰にも響かない曖昧なメッセージになります。
一方で、ターゲットを明確にすることで、その層にしっかり届き、結果的に他の層からの来院も自然と増えます。
たとえば、最近は院名に
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「○○スポーツ整骨院」
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「○○アスリート接骨院」
と付けるケースが増えていますが、実際にはスポーツ疾患だけでなく、日常生活のケガや慢性症状の方も多く来院しています。
ターゲットを絞ると、口コミや紹介で想定外の層の患者さんも来るようになります。
「この先生なら信頼できる」と感じてもらえることが大切なのです。
3. ターゲットを実際に決めてみよう
ターゲットは「年齢層」「性別」「疾患別」で考えると決めやすいです。
コンサルタントがよく言う「ペルソナ(理想の一人を細かく設定する)」までは考えなくても大丈夫。
まずはイメージを固めることから始めましょう。
例①:骨盤矯正ができる整骨院にしたい場合
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ターゲット:〇〇地域に住む20代〜40代の主婦で、腰痛に悩む方
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悩み:家事の最中に腰が痛く、思うように動けない
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対応策:主婦向け雑誌を置く、新聞は不要かも?
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行動:近隣のマンションにチラシをポスティング
例②:トレーニングもできる整骨院にしたい場合
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ターゲット:40〜60代で、健康意識が高く体力低下を感じている方
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特徴:お金に余裕があり、子どもも巣立っている世代
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対応策:老眼対策で文字を少し大きめに、体操教室を開催して体の使い方を指導
このように、ターゲットを明確にすると、
「伝えるメッセージ」や「やるべき行動」が自然に見えてきます。
4. 広告予算が限られているときこそターゲットを明確に
開業資金に余裕がなく、広告費を多くかけられない場合こそ、ターゲット設定は重要です。
ターゲットとする方が「どの地域に住んでいるか?」を考え、その周辺にチラシを配布するだけでも、効率的な集客が可能になります。
無駄な出費を抑えながら、狙った層にしっかり届くメッセージを届けることができます。
まとめ
ターゲットが曖昧なままでは、「誰でも来てください」というメッセージになり、整骨院の強みも伝わりません。
まずは、年齢層・性別・疾患別など、簡単なところから決めてみてください。
ターゲットを明確にすることで、メッセージが一貫し、患者さんに
「ここは私のための整骨院だ!」
と感じてもらえるようになります。
この記事を書いた人
株式会社リードメディカル 山崎紀之
接骨院・整骨院の開業支援を全国で行う。
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