2025年10月19日
接骨院を開業して年収を伸ばすために知っておきたい8つのリアル
開業プロジェクト
“開業すれば稼げる”はもう古い。 年収を左右するのは「どこを押さえるか」です。
「接骨院を開業したら年収はいくらになるのか?」
これは国家試験に合格したばかりの若手から、勤務院長を卒業したベテランまで、誰もが検索するキーワードです。
しかし現場では 「平均400〜600万円」か「200万円台」か— 二極化 が起きています。
接骨院の先生は 治療家=職人。
・広告が苦手
・新規集客に力を入れない
・「腕が良ければ患者は来るはず」と考えがち
この“職人マインド”が、実は年収の伸びを止める最大要因になっています。
1. 接骨院院長の平均年収【最新目安】
- 厚労省統計+業界調査平均:約400万〜600万円
- 自費を拡大し差別化に成功:500万〜800万円超
- 準備不足・集客低迷:200万円台に落ち込む例も
開業=高収入ではなく、来院数 × 平均単価 × 営業日数 − コスト がすべてです。
2. 年収を左右する8つのチェックポイント
- 来院数…月間◯人確保できるか
- 平均単価…保険+自費のバランス
- 回転率…1日何人診られるか
- メニュー構成…保険依存度を下げる策
- 立地・地域特性…人口密度/競合数
- 経営コスト…家賃・人件費・広告費の最適化
- 差別化ポイント…専門特化・独自技術
- リピート・紹介の仕組み…職人でも回るマーケ体制
3. 【単価1,500円】リアル年収シミュレーション
保険中心で平均単価1,500円の場合、数字はこうなります。
| 項目 | 数値 | メモ |
|---|---|---|
| 平均単価 | 1,500円 | 保険メイン |
| 1日施術数 | 25人 | 約15分/人×8時間 |
| 営業日数 | 22日/月 | 週休1.5日モデル |
| 月売上 | 825,000円 | 1,500×25×22 |
| 年間売上 | 9,900,000円 | 約1,000万円 |
| 経費率(50%) | ▲4,950,000円 | 家賃・人件費ほか |
| 想定年収 | 約500万円 | 実働1人 |
単価が低くても「回転数」が確保できれば500万円ラインは狙えます。ただし体力勝負+リピート頼みになるため、次章の自費アップがカギです。
4. 年収が伸びない院の共通点
- 保険100%で単価が頭打ち
- 立地が悪いのに宣伝しない
- 先生が施術・受付・経理を全部兼任
- “技術と口コミだけ”に依存
この状態では来院数が尽きた瞬間、年収300万円以下に直行します。
5. 職人思考でもできる!今日からの3ステップ改善
STEP1:単価を上げる“自費パーツ”を1つ追加
例)ハイボルト+運動療法セット 3,500円
保険+αで2,000円上乗せできれば、先ほどのシミュレーションは
1日25人 × 2,000円 = +5万円/日 → 年+1,200万円 売上増のポテンシャル。
STEP2:リピートと紹介を仕組みで回す
- 回数券:6回7,500円(1,250円/回)で継続率UP
- LINE公式アカウントで来院リマインド
- 紹介カードで双方500円オフ
STEP3:地域・症状を絞り込んで“検索に刺さる”情報発信
「◯◯市 スポーツ外傷 専門」「デスクワーク肩こり 早く治す」など、ニッチワードをブログ・SNSで発信。
職人トークでOK、難しいマーケ知識は不要です。
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 開業資金はいくら必要?
A. 店舗取得費・内装・看板・ホームページ・レセコン・家電・オープンチラシ・運転資金など800万円が目安。リース活用で初期負担を抑える先生が増えています。
Q2. 保険中心でも自費を導入すべき?
A. はい。単価が2,000円違うだけで年間利益が倍増します。保険点数改定のリスクヘッジにもなります。
7. まとめ|“構造”を作れば年収は後からついてくる
開業後の年収は来院数・単価・コスト・差別化で決まります。
職人としての腕を武器にしつつ、ほんの少しの経営視点を足せば、年収600万円の壁は超えられます。
開業前のプランニングが9割。今日から数字を逆算し、準備を始めましょう。
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